いがらしデンタルクリニック

港区新橋の歯科 いがらしデンタルクリニック|駅前徒歩2分の歯医者
東京都港区新橋1-9-1 北川ビル3F 
診療時間:10:00-13:00/14:00-19:00 休診日:土・日・祝日  

TEL:03-3572-6254
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コラムvol.1~vol.7


vol.1 ●保険で義歯をなかなか作ってくれない

vol.2 ●一本の歯の価値

vol.3 ●よい歯医者の選び方

vol.4 ●良い歯医者の選び方があるなら・・・

vol.5 ●お口の中はブラックボックス1

vol.6 ●お口の中はブラックボックス2

vol.7 ●お口の中はブラックボックス3

vol.8~14 vol.15~22

vol.4 ●良い歯医者の選び方があるなら良い患者の選び方はどうであろうか


 良い歯医者の選び方があるなら良い患者の選び方はどうであろうか。勿論歯医者が患者を選べる訳は無いが、歯医者の側の診療姿勢が自然と患者を選択または矯正することは良くあることかもしれない。私のクリニックの近くの診療所は何しろ手早いらしい。そして補綴物(被せ物)も直ぐとれるらしいが、そこの患者さん達は又とれたと、気にする風でもなく通院しているらしい。気になる所しか治療しないから直ぐに終わるが、歯磨き指導や口腔内の状態の説明は無いままであろう。細かいことを言われたくない人や忙しさにかまけて余り通いたくはない人にとって良い歯科医院ではないか。また、私のかつての歯科の同級生が或る駅前の商店街の外れで開業しているが、患者の四割がフリーターで疼く歯の神経を取り除いて、痛くなくなるとその時点で来なくなる人が多いそうである。また虫歯も軟化象牙質(茶色くなって柔らかい所)をしっかり除去すると、余計に削られてしみて来たとクレームも多いらしく虫歯も取りきらない場合もあるらしい。やはり気になる所しか治療せず、虫歯を残したまま義歯の型を採ることも多い。患者の便宜を優先させた歯科医院ということであろうか。
 私のクリニックの場合はといえば社会保険が6,7割で、残りが国民健康保険の被保険者であるがその中の大半も近くの勤め人である。急性症状のある場合は直ぐに治療に掛かるが初診の場合大抵はレントゲンを撮って口腔内の状態を説明し、治療計画を提示する。そして残りの時間で次回から始める部位を中心にスケーリング(掃除)をしてその日は終わりとなる。三十代から五十台の患者が中心で子供は皆無。従って日常の治療行為の中で歯磨き指導はかなり重要な位置を占める。例えば歯頸部(歯肉の直ぐ上または下)のカリエスを除去しレジン(所謂プラスティック)を充填しようとしても歯肉が腫れて出血しやすくなっていたりマージン(境目)が不明瞭では小奇麗な仕事にはならない。いかに根管治療をしっかりやってもポケット(歯と歯肉の間の溝)が深いままだと歯牙がいずれ動揺する可能性もあるし、また形成、印象に気を使ってきちんと補綴物を入れても、歯肉が下がって隙間が出来てしまう可能性が大きい。ところが歯肉の状態を健全に保つ為の指導は簡単ではない。何回かの指導の後、比較的真面目な人ほど磨いていると怒り出す場合が多い。そこで鏡を持たせて歯ブラシの毛先の行方を見てもらうと、当該部に当たっていないことが分かるのである。年配者ほど習慣を変えることが難しいが根気強くことに当たるしか方法はなさそうである。患者の側にしてみれば今迄と異なった磨き方を習得するのは骨の折れる仕業であろうし、その上磨けてないと指摘されることは気分が滅入るに違いない。その意味では良い歯医者かどうか怪しいものである。ただ自分の体は自分しかケア出来ないという意識があれば、自ずと対応も決まってくるとは思いますが、さてあなたは「良い患者」ですか。

ポリスマガジン 2007年8月号


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